【完結】☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆

ジュージューと、フライパンの上でご飯と卵が踊る。
ネギとハムを放り込んで、最後に焦がし醤油をひと回し。
香ばしい匂いがキッチンに広がっていく。

それは、私が初めてこのロイヤル棟に来た日、飢えた野良猫みたいだった朔先輩に作った『庶民チャーハン』だ。

(あの日も、冷蔵庫には何にもなくて、すっごく焦ったんだよね……)

「俺の専属になってよ」

出会ったばかりのくせに、チャーハンを頬張りながら強引に言ってきた先輩の顔を思い出すと、視界がじわっと滲んだ。

ダメだ、泣いちゃダメ!

涙がフライパンに落ちないように、私はギュッと目を瞑って火を止めた。

熱々のチャーハンをお皿にこんもりと盛って、ラップをかける。
ダイニングテーブルのいつもの定位置。
その横に、用意しておいた手紙をそっと置いた。


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朔先輩、蓮先輩、藍里先輩へ。

短い間でしたが、お世話係、とっても楽しかったです!

私、一身上の都合で、ロイヤル棟から卒業することになりました。
急でごめんなさい。

お掃除も洗濯も、これからはちゃんと自分たちでやってくださいね?
出来合いのお弁当ばっかり食べちゃダメですよ!
今まで本当にありがとうございました。

陽菜より
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