ジュージューと、フライパンの上でご飯と卵が踊る。
ネギとハムを放り込んで、最後に焦がし醤油をひと回し。
香ばしい匂いがキッチンに広がっていく。
それは、私が初めてこのロイヤル棟に来た日、飢えた野良猫みたいだった朔先輩に作った『庶民チャーハン』だ。
(あの日も、冷蔵庫には何にもなくて、すっごく焦ったんだよね……)
「俺の専属になってよ」
出会ったばかりのくせに、チャーハンを頬張りながら強引に言ってきた先輩の顔を思い出すと、視界がじわっと滲んだ。
ダメだ、泣いちゃダメ!
涙がフライパンに落ちないように、私はギュッと目を瞑って火を止めた。
熱々のチャーハンをお皿にこんもりと盛って、ラップをかける。
ダイニングテーブルのいつもの定位置。
その横に、用意しておいた手紙をそっと置いた。
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朔先輩、蓮先輩、藍里先輩へ。
短い間でしたが、お世話係、とっても楽しかったです!
私、一身上の都合で、ロイヤル棟から卒業することになりました。
急でごめんなさい。
お掃除も洗濯も、これからはちゃんと自分たちでやってくださいね?
出来合いのお弁当ばっかり食べちゃダメですよ!
今まで本当にありがとうございました。
陽菜より
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ネギとハムを放り込んで、最後に焦がし醤油をひと回し。
香ばしい匂いがキッチンに広がっていく。
それは、私が初めてこのロイヤル棟に来た日、飢えた野良猫みたいだった朔先輩に作った『庶民チャーハン』だ。
(あの日も、冷蔵庫には何にもなくて、すっごく焦ったんだよね……)
「俺の専属になってよ」
出会ったばかりのくせに、チャーハンを頬張りながら強引に言ってきた先輩の顔を思い出すと、視界がじわっと滲んだ。
ダメだ、泣いちゃダメ!
涙がフライパンに落ちないように、私はギュッと目を瞑って火を止めた。
熱々のチャーハンをお皿にこんもりと盛って、ラップをかける。
ダイニングテーブルのいつもの定位置。
その横に、用意しておいた手紙をそっと置いた。
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朔先輩、蓮先輩、藍里先輩へ。
短い間でしたが、お世話係、とっても楽しかったです!
私、一身上の都合で、ロイヤル棟から卒業することになりました。
急でごめんなさい。
お掃除も洗濯も、これからはちゃんと自分たちでやってくださいね?
出来合いのお弁当ばっかり食べちゃダメですよ!
今まで本当にありがとうございました。
陽菜より
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