☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆


「……ただいま戻りました」

足取り重くロイヤル棟のドアを開けると、暖かな空気と、いつもの賑やかな声が出迎えてくれた。

「おっ、おかえり陽菜ちゃん! 今日はずいぶん遅かったね」

「……おい。お前、なんか顔色悪くねぇか?」

ソファで本を読んでいた朔先輩が、私の顔を見るなりスッと眉をひそめて近づいてきた。
いつもならドキドキしてしまうその気遣いも、今はひどく胸を締め付ける。

「えっ? そ、そんなことないですよ! ちょっと外が寒かっただけで……」

「そうか? ……お前、手が氷みたいに冷たいぞ」

私の手をそっと包み込んで温めようとしてくれる朔先輩から、私はビクッと過剰に反応して距離を取ってしまった。
先輩の手が、空を切り、気まずい空気が流れる。

「あ、そうだ! それよりさあ」

空気を変えるように、蓮先輩がパンッと手を叩いて明るい声を出した。

「二学期の終業式の後さ、恒例の『クリスマス・プロム』があるじゃん? んで、ペアでの参加が必須なんだけど、俺たち誰とペア組むかでさっきまで揉めてね」

「揉める必要ねぇだろ」