☆SSSクラスのわがまま王子様☆超エリート男子たちの専属お世話係になりました☆

祭りの後の少しひんやりとした夜風が、一日中駆け回って火照った頬を心地よく撫でていく。

「ふぅ……重たっ」

両手に大きなゴミ袋を提げた私は、学園の裏手にあるゴミ捨て場へと向かって歩いていた。
遠くの噴水前広場からは、後夜祭の恒例行事であるダンスパーティの華やかな音楽と、マイクを通した生徒会長のアナウンスが響いてくる。

『――今年の聖ステラ祭、栄えある総合優勝は……圧倒的な売上とクオリティを見せつけた、特別選抜α組です!』

地鳴りのような歓声が夜空に吸い込まれていく。

(やっぱり、先輩たちのクラスには敵わなかったなぁ……)

ゴミ袋をコンテナに放り投げながら、私は小さく息を吐いた。だけど、不思議と悔しさはなかった。なぜなら――。

『続いて、特別賞の発表です! 予算や環境の壁を越え、クラス一丸となって最高の笑顔を届けてくれた1年A組に……『頑張っている姿にこれからも期待したいで賞』を贈ります!』

「ふふっ、なんだか長い名前の賞だけど……嬉しいな」

手作りの看板も、工夫を凝らしたオムライスも、みんなで一生懸命頑張った時間は全部無駄じゃなかった。
私たちのクラスが、学園中から「頑張ったね」って認めてもらえたのだ。
胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じながら、手をパンパンと払って振り返った、その時。