向日葵は彩る君に恋をした

「みんな料理できるんだね、すごい」

しみじみと感心する伊織くんに──

「まあ、私の家、弟と妹がいるから料理するんだよね」

「うちは両親共働きだしね」

「俺んちは、お弁当屋してるから」

千夏、麻美、山田がそれぞれ口を開き、私も頷く。

「すごいな。
俺は最近やり始めたばかりだし、特進クラスの人たちもかなり苦戦してた」

伊織くんがしみじみ言う。卵をトンカチで割ろうとしていたあの頃から比べると、本当に成長した。

「まあ、特進クラスは頭良いしな。勉強優先だろ」

「そうそう、お金持ちだし、自分でやらないでしょ!」

「それにみんな有名大学とかに進むわよね。将来有望、羨ましい」

三人が口々に言うと、伊織くんは少しだけ視線を落とした。