秋の気配が近づくこの頃。今日は校外学習で、みんなでカレーを手作りし、森を散策するらしい。特進クラスも一緒だ。思わず、伊織くんのグループに目を向ける。大丈夫かな……と思ったけれど包丁の持ち方も危なげなく猫の手もちゃんとしており少し安心した。
「よし、こっちご飯炊けるよ」
千夏が声をかける。
「こっちも完璧な仕上がり。日向そっちはどう?」
「良い感じ」
私はカレーを混ぜながら答えた。みんなで椅子に座って食べ始めたところで──
「葵……俺が作ったカレー、お裾分け」
爽やかな声とともに、伊織くんが現れた。
「く、く、九条様だ……」
「王子だ!」
「貴公子……」
麻美、山田、千夏が一斉に伊織くんを見る。その反応に、伊織くんは苦笑しながら、
「一緒にいいですか?」
柔らかい“表キラキラ王子スマイル”を向けると、麻美がいち早く席を立ち、埃まで払ってハンカチを敷き、完璧な状態で席を譲った。さすがである。
「どうぞ、九条様」
「よし、こっちご飯炊けるよ」
千夏が声をかける。
「こっちも完璧な仕上がり。日向そっちはどう?」
「良い感じ」
私はカレーを混ぜながら答えた。みんなで椅子に座って食べ始めたところで──
「葵……俺が作ったカレー、お裾分け」
爽やかな声とともに、伊織くんが現れた。
「く、く、九条様だ……」
「王子だ!」
「貴公子……」
麻美、山田、千夏が一斉に伊織くんを見る。その反応に、伊織くんは苦笑しながら、
「一緒にいいですか?」
柔らかい“表キラキラ王子スマイル”を向けると、麻美がいち早く席を立ち、埃まで払ってハンカチを敷き、完璧な状態で席を譲った。さすがである。
「どうぞ、九条様」



