向日葵は彩る君に恋をした

「だから、葵さんと出会って坊ちゃんは変わったんですね。
安心しました。
どうか坊ちゃんをよろしくお願いします」

そう言って、亀井さんはそっと頭を下げた。

「いえいえ、私はなにも……」

「坊ちゃんの大会でいけた向日葵を、後日見させてもらいましたよ」

そういえば、どこかに飾ると言っていた。

「あの向日葵は、貴女が用意したのでしょう?
丁寧な仕事だって、すぐわかりました。
今日のカーネーションもそうです。
花への思いやりがあります。
どうかこの先も坊ちゃんを支えていってほしい。
……こんなこと言うのは、重荷になるでしょうか」

亀井さんは少し照れたように笑った。私は首を振る。

「私、花が好きです。
伊織くんがいける花も、とっても好き。
私が手をかけた花が、彼によってより一層輝いて見えるんです。それが、すごく嬉しい。
私、この先も伊織くんの支えになりたい。
そして、花に携わる仕事がしたい。
できれば……じいちゃんの花屋もなくしたくないんです」

その言葉に、亀井さんは目を細めた。