向日葵は彩る君に恋をした

「こんなに立派になられて、もう涙が出そうです。
これも葵さんのおかげですね」

亀井さんがふわりと微笑む。

「いえいえ」

みんなで食事をし、ケーキを食べて落ち着いたところで──

「これ、じいちゃんからと私からです」

そう言って、花束とマグカップのプレゼントを渡す。

「あら、ありがとう」

「私からもどうぞ」

黒井さんが差し出す。なんだろう。

「あら、新しいエプロン。ありがとう、黒井さん」

嬉しそうに笑う亀井さん。

「亀井さん、俺からはこっちで」

そう言って、和服に着替えた伊織くんがやってきた。そのまま、みんなで和室へ移動する。畳の上に正座した伊織くんが、綺麗な所作で深く頭を下げた。空気がすっと張りつめる。“華道家・伊織”の顔だ。やっぱりかっこいい。