向日葵は彩る君に恋をした

私と伊織くんの同居は続いている。ガーデンの手入れをして、一緒にご飯を作って。生活は前と同じなのに、ひとつだけ大きく変わったことがある。

「葵……おはよう」

ぎゅっと腕を回してくる。

「近い」

「いいじゃん」

伊織くんが、すっかり甘々になった。

「恋人とかあほらし、とか言ってたのに」

「そんなこともあったな」

「そんな昔のことみたいに言わないでよ」

ふっと笑う。

「葵」

「なに?」

「好きだよ」

「や、やめてよ! 朝から!」

思わず距離を取る。

「なんで。いいじゃん」

その笑顔が良すぎて、心臓が忙しい。

「顔が良すぎる……私の心臓がもたない」

そう言うと、ぐっとさらに近づいてくる。

「それは困る。葵には長生きしてもらわなきゃ」

「そんな、こき使う気なの?」

「なんでだよ。
好きなやつとは、来年も再来年も、数十年後も一緒にいたいだろ?」

……直球すぎる。あんなにはじめは冷たかったのに。胸がぎゅっとなる。