向日葵は彩る君に恋をした

…なんか、嵐のようだった。

「―少し外、歩かない?」

伊織くんが優しくこちらを見る。

「うん」

と返事をして、外にでたが暑い。ジリジリと照りつける太陽。木陰に移動すると、少しだけ風が通った。

「あ、そうだ。イェーイ」

おめでとうのハイタッチまだだったなと思わず構えた私に伊織くんがそっと手を合わせる。するとスッと引っ張られた。
え、ちょっと……な、な、なに。

「葵……すきだ」

「え?」

すっと向き合う。

「あの向日葵。葵へのメッセージだったんだ」

「え?」

「日向葵。
向日葵だろ?」

確かに、漢字を並び替えるとそうなる。

「……好きだ。俺と付き合ってほしい」

照れたように微笑むその顔が、胸の奥をぎゅっと掴んでくる。
唇を噛みしめる。嬉しい。こんなの嬉しすぎる。

「私も……好き」

「ん。知ってる」

「な、なんでぇ!」

「花火のとき聞こえてた」

そ、そんな……!それ、恥ずかしすぎるやつ。

「え!? それなのにスルーしたじゃん!」

「いや、誤魔化したそうだったし……俺も自分がどうしたいかわかんなかったから」

「……薄情者め」

きゅっと睨む。