向日葵は彩る君に恋をした

「それでは、選ばれた人から感想をいただきましょう」

最優秀作品の方が前に出て、
「今回このような賞をいただけて嬉しいです」
と丁寧に挨拶をしていく。

そして、伊織くんの番になった。

「今回、審査員特別賞をいただけて、大変嬉しく思います。
いつもは、花をどう美しく魅せるかばかり考えて、いけていました。
でも今回は──太陽のように明るくて元気な、向日葵みたいな人を思いながらいけました。
本当にありがとうございました」

頭を下げた伊織くんに、拍手喝采が起こる。胸が熱くなる。泣きそうになる。すごい、すごい。

一通り終わったあとで、伊織くんがこちらへ歩いてきた。
その歩き方は、さっきまでの緊張が嘘みたいに軽くて、でもどこか誇らしげで。まっすぐ、私のところにきた。