向日葵は彩る君に恋をした

完成したペンギンのパズルを見ながら、

「これどうするの?」

私がそう言うと、

「飾るか……」

伊織くんがぽつりと口を開く。

「でもどうやって飾るの?」

「額に入れるんだろ?
たしか売ってたよな?」

「なるほど。
まって、このまま入れたらバラバラになって取れない?」

「のり付けとかすんだろ……」

「なるほど……」

「明日、買いに行くか」

「そうだね」

ペンギンのパズルを前に、二人で並んで座って眺める。

「ってか、もうこんな時間か」

時計の針は夜中の1時を指していた。

「夢中になりすぎたね」

そう笑う。

「たまにはいいよな。こういうのも」

「そうだね」

ふふっと笑う。

「なあ」

「なに?」

「またやろうぜ。夜更かし」

「……だめだよ。
規則正しい生活大事!
だけど……たまにね」

そう言って笑う。

「ああ。今度はなにやる?人生ゲームは?」

「え?ふたりで?」

「黒井も誘う?」

「はは、いいね」

「あと亀井さんも誘うか」

「亀井さんって、家政婦さん?」

伊織くんのことを“坊ちゃん”と呼んでいた、あの優しい人だ。

「そうそう。
昔からよくしてくれてる。
あと、すずらんの花屋教えてくれたのも亀井さん」

「そうなんだ」

なんだか伊織くんの世界に、またひとつ触れた気がして、胸が少し温かくなる。こんな夜も悪くない。