向日葵は彩る君に恋をした

「どこ行く?」

「あー展覧会。今日までだから」

「サボりの口実それ!?」

「そうそう。都合よく汚い水かぶってラッキーだった」

「……なにそれ。なんか前向きでいい」

そう笑うと、伊織くんはふっと横目で私を見る。

「これ、葵の影響」

「え?」

「葵がいつも前向いて楽しそうだから、こっちもつられるんだよ」

胸がぎゅっとなる。あー、ずるい。ほんとにずるい。そう思いながら、並んで歩く。
展覧会の会場に到着した。中へ入ると、伊織くんは受付にチケットを二枚差し出す。