向日葵は彩る君に恋をした

「ど、どこ行くの?」

「あ、帰る。シャワー浴びたい。もうサボる」

「え!?」

「ほら、サボり仲間しようぜ」

「ええー……」

そう言いながら、学校を出るまでずっと手を繋がれたままだった。恥ずかしい。でも──守ってくれたことが胸の奥でじんわり嬉しかった。
帰ってきてから気づく。カバン置いてきちゃった。あとで取りに行かなきゃ……と思っていたら、スマホが震えた。千夏からだ。『家に届けておくね』短い文なのに、胸がじんわり温かくなる。優しい。

そして伊織くんはシャワーを浴びて戻ってくる。

「あー、さっぱりした。まだ昼前か。
なあ、遊び行こうぜ」

「え?」

「せっかくだし、ただならぬ関係深めようよ」

軽く笑いながら言うその顔が、ずるい。

「いや、なんだそれ!」

口では否定しても、胸は高鳴ってしまう。これは……デートでいいのかな?

「葵も着替えてこいよ」

「わかった」

そう言って部屋に向かい、淡い黄色のワンピースに身を包み、髪も丁寧に整えなおす。鏡の前で深呼吸してから、部屋を出た。

「お待たせ」

「うん、行こう」

伊織くんがふっと笑う。その笑顔に、また心臓が跳ねた。