向日葵は彩る君に恋をした

「あー、いま花の提供とかしたりしてるから」

「なるほどね」

「……でも気をつけなさいよ」

「う、うん」

それからも嫌がらせは続いた。“近づくな!” と書かれた手紙が何枚も靴箱に入れられていた。そんな中──

「葵、一緒に帰ろ」

張本人はまるで気にした様子もなく、いつも通り誘ってくる。

「……今日はパス」

「なんでだよ。生花するんだけど」

「あとからすぐ行くって」

そう言うと、伊織くんは不機嫌そうに帰っていった。
さらには、靴箱に画鋲……はなく、代わりに虫のおもちゃが入れられていた。優しい。本物じゃないところも、怪我しないようにっていう配慮も、なんか……割と優しい。ひょいひょいと避けて、靴を履く。