「……でかい。」
思わず声が漏れた。二メートルはありそうな白壁に囲まれ、立派な門構え。門柱には龍の彫刻まで施されている。和風の豪邸──というより、もう“屋敷”だ。
見惚れている場合じゃない。私は気を引き締めて、門の前のインターホンを押した。しばらくして、重々しい門がゆっくりと開く。引き戸の前で待っていると、内側から少し慌てた足音が近づいてきた。
「し、失礼します。花屋すずらんです。お花をお持ちいたしました」
頭を下げて挨拶し、顔を上げた瞬間──固まった。
色素の薄い茶色の髪がさらりと揺れ、和服を纏った青年がそこに立っていた。整った顔立ちに、静かな気品。まるでモデルさんみたいな美しさ。……え、顔が綺麗。和服似合いすぎでしょ。どうなってるの、この人。
「わざわざありがとうございます。中へどうぞ」
柔らかく微笑んだ青年に招き入れられる。え?花を届けに来ただけなんだけど。なんで屋敷の中に入る流れになってるの。私は花を抱えたまま、そっと玄関の敷居をまたいだ。
思わず声が漏れた。二メートルはありそうな白壁に囲まれ、立派な門構え。門柱には龍の彫刻まで施されている。和風の豪邸──というより、もう“屋敷”だ。
見惚れている場合じゃない。私は気を引き締めて、門の前のインターホンを押した。しばらくして、重々しい門がゆっくりと開く。引き戸の前で待っていると、内側から少し慌てた足音が近づいてきた。
「し、失礼します。花屋すずらんです。お花をお持ちいたしました」
頭を下げて挨拶し、顔を上げた瞬間──固まった。
色素の薄い茶色の髪がさらりと揺れ、和服を纏った青年がそこに立っていた。整った顔立ちに、静かな気品。まるでモデルさんみたいな美しさ。……え、顔が綺麗。和服似合いすぎでしょ。どうなってるの、この人。
「わざわざありがとうございます。中へどうぞ」
柔らかく微笑んだ青年に招き入れられる。え?花を届けに来ただけなんだけど。なんで屋敷の中に入る流れになってるの。私は花を抱えたまま、そっと玄関の敷居をまたいだ。



