向日葵は彩る君に恋をした


「すごい、やればできるじゃん伊織くん。
わかりやすかった!ありがとう!」

「葵もな、やればできるな」

ふっとため息をつく伊織くんに、思わず笑ってしまう。

「いえーい」

そう言って手を出すと、変な顔をしながらも──

「……いえい」

と手を合わせてくれた。なんだかんだノリがよくて、優しい。
テスト勉強の合間には、伊織くんが生花をする。それを横で見学するのが、私の日課になりつつあった。

テストは無事に乗り切り、補修も免れた。
伊織くんと生活し始めて一ヶ月。ガーデンの手入れをして、伊織くんの言われた花の処理をして、生花を眺める。

最近では、一緒に花の水やりをしたり、料理も段々と上達してきた。この前は、唐揚げを覚えたところだ。