向日葵は彩る君に恋をした

女子生徒が去っていくと、伊織くんの表情筋はすっと真顔に戻る。……真顔でも綺麗なんだよな。

「学校では、その“表キラキラ王子スマイル”でいくんですか?」

「なんだよそれ、長ぇよ。
で、裏はなんだよ」

「なんだろ、裏……裏……
やさぐれわがままお坊ちゃん?」

「……お前くっそ失礼だな」

「すんません。クビにしてもらってもいいですよ」

「しねぇーよ」

その言葉に、思わず笑みがこぼれる。

「こうやって取り繕ってる方が上手くいくんだよ。
一応、親は有名人だし。
俺も顔出しして仕事してるから、イメージ崩せないし」

そう言って、足を組む。

「……色々大変ですね」

「まあな」