向日葵は彩る君に恋をした

「おはよー」

「おはよう。葵、はやいね」

「今日ミニテストだから、少しやっとこうと思って…」

「あー、もうすぐテストだしね」

親友の 石川千夏 がこちらを見る。ショートカットで明るくてスポーツ万能、頼れる親友だ。ミニテストを終えた私は、机に突っ伏した。

「なに、どうだった?」

「いまいち」

「……半分取れてるじゃん。十分じゃない?」

「そういう千夏は……平均より全然上じゃん!」

「まあ、数学得意だから」

「はぁ……やばい。
勉強しないと。でも花の手入れもしないと」

頭を抱えたくなる。

「花屋のバイト、休めないの?」

千夏が心配そうに聞く。

「あー、ちょっと……いま色々あってさ」

多分、これは言わないほうがいい。伊織くんのことも、同居のことも、契約のことも。

「ふーん。まあ無理せずね」

「ありがとう」

千夏の言葉が、少しだけ胸に沁みた。