向日葵は彩る君に恋をした

私は、丁寧に水揚げと下処理をしたリストの花を一つずつ包んでいく。よし、準備はできた。その様子を見ていたじぃちゃんが、短く言った。

「……良い出来だな。これなら大丈夫だろう」

「じゃあ、行ってくるね」

「ああ。タクシーに乗っていきなさい」

背中を押されるようにして、私はタクシーに乗り込んだ。

「この住所にお願いします」

「わかりました」

花を抱えたまま、タクシーが静かに動き出す。配達なんて珍しい。じいちゃんの店は細々と続けているから、こういう急ぎの配達はほとんどない。今回は、じぃちゃんの古い知り合いからの依頼らしい。しかも急遽とのことだ。
タクシーが目的地に着き、私は荷物を下ろした。そして──その建物を見た瞬間、固まった。