向日葵は彩る君に恋をした

「それでも……葵と生活することで何か掴めるような気もした」

その言葉に、思わず身構える。

「な、なんで?」

「花の扱いが、今まで見てきたやつの中で一番丁寧で綺麗だと思ったから。
花が好きって、顔に書いてある」

「う、うん……」

書いてあるの……?

「だから、そんなやつの近くにいたら──
親父の言葉の意味がわかるんじゃないかって思った」

……なるほど。冷めているようで、ちゃんと考えてる。自分の弱点を認めて、補おうとしてる。その素直さが、少し胸に刺さる。

「まあ、そういうことなら協力しましょう」

そう言うと、伊織くんはふわりと笑った。

「頼んだ」

その笑顔は、やっぱり素敵だ。胸の奥が、またぎゅっと掴まれる。スイートピーがほのかに香った。