向日葵は彩る君に恋をした

「でしょ?スッキリしました!」

ぐーっと伸びをする。

「確かにこっちのほうがいいな」

「いえーい」

思わずハイタッチを求めて手を上げた瞬間、伊織くんが固まった。あ、このノリちがうか……と手を下ろそうとしたところで──

「いえい」

パチン、と手が触れ合った。
大きくて、あったかい手。思わず目を丸くする。

「……いや。あの、えっと」

「照れてんの?」

「あー、まあ、えー……」

「ははっ。自分から手出したくせにおもしろ」

くすっと笑う。その顔が、かっこ可愛い。

「あ、そうだ。部屋案内する。
今日から住み込みでいいんだろ?
親なんて言ってた?」

「うん、特には“いいじゃん”って」

「軽いなー」

「そう、軽いの」

「でもいいじゃん。そういうほうがなんでも本音で話せるだろ」

その言葉は、少しだけ寂しげに聞こえた。