「これあげる」
そう言って差し出されたのは、細長い箱だった。
「え? いいの?」
「もちろん」
箱を開けると、向日葵のモチーフのネックレス。伊織くんがそっと私の首にかけてくれる。近くて、息が触れそうで──胸がドキドキする。
「やっぱり向日葵がよく似合うな。
俺は葵のこと、ずっと思ってるよ」
向日葵よりも眩しい笑顔でそう言われて、心臓が跳ねた。
「……じゃあ伊織くんは太陽みたいだね」
「俺が?」
「向日葵はね、太陽に向かって咲くでしょ?
だから私も、太陽みたいに進む伊織くんに誓う。
この先も私は、あなただけを見つめてる」
そう言って笑うと──
「……ずるいな。本当」
伊織くんは顔を真っ赤にしながら、ぽつりと言った。



