向日葵は彩る君に恋をした

紅の着物──。視界の端…心臓が跳ねた。

「わー、着物すげー。綺麗だな」

山田がぽかんと口を開ける。

「ねぇ、その隣って……」

「九条様だ!着物尊い!!」

千夏が眉をひそめ、麻美が興奮して震えている。

「まてまて、浮気!?」

山田が私を見る。

「違う違う、たぶん。
彼女は……」

そう言いかけた瞬間、椿さんとぱっちり目が合った。そして──頬に、ちゅっとキスを落とした。

「「「ええええーーー!!!」」」

「これは浮気では!?」

千夏が私を見る。

「とりあえず、どうする!?現地おさえるか!?」

山田がパニックになっている。

「九条様……浮気は解せぬ」

麻美がメガネをくいっと上げる。当の本人は、何も気にしていない様子で歩いていく。ど、どうしよう。

「とりあえず逃げていい?」

そう言った瞬間──