向日葵は彩る君に恋をした

クリスマスが終われば、気づけば冬休み。あっという間に大晦日だ。

「伊織くん、実家帰らないの?」

「年明けに顔出すよ。
新年初いけがあるから」

「初いけって?」

「新年最初の生花を披露する儀式。
まあ、しきたりみたいなもの」

「へぇ……」

良い家柄は大変だなぁ、と呑気に思っていたら。

「葵も来て」

「え?なんで!?」

「葵の花、使いたいから」

そう言って、少し照れたように笑う。

「……そういうことなら」

大晦日は二人でのんびり過ごし、気づけば新年になった。私の実家にも、伊織くんは一緒に挨拶に来てくれた。母は大喜びで握手しっぱなしだし、父は固まったまま動かない。思わず私は苦笑いした。