向日葵は彩る君に恋をした

気を取りなおして、

「王様だーれだ!」

山田が声を上げる。

「俺だ」

伊織くんが割り箸をまじまじと見つめた。

「王様、ご命令どうぞ!」

山田が笑う。伊織くんは少し考えて─それから、じっとこちらを見つめた。

「……この先も、友達でいてほしい」

ぽつりと落とした言葉に、私たちは思わず顔を見合わせる。
それから──

「そんなの命令されなくても当然だろ?」

山田が笑う。

「そうよ」

千夏が頷き、

「そうですよ。私は九条様の信者なので」

麻美が胸を張る。

「僕も……友達で、いいんですか?」

弓弦くんが目を丸くして言った。

「伊織くん。みんな、もう友達だよ。
あ、私はもちろん友達以上のポジションでお願いします」

元気に手を上げると──

「そこ惚気ないでよ」

千夏が突っ込み、伊織くんは照れくさそうに、でも嬉しそうに微笑んだ。