向日葵は彩る君に恋をした

片付けが終わって、みんなでほっと一息ついたところで──

「では!ここらで王様ゲームをしよう!」

山田がグッと小道具を取り出す。

「え?王様ゲームするの?」

「合コンじゃないんだから」

私と千夏が顔を見合わせる。

「そんな変なことしないって。楽しくやるんだよ」

山田は笑っている。

「王様ゲームってなに?」

伊織くんが首を傾げる。弓弦くんもキョトンとしている。

「知らないって!これも経験だ!」

山田が胸を張る。

「王様だーれだ、って王様を決めて、王様の指示に従うゲームだよ」

「それって……何の目的で?」

伊織くんがこちらを見る。

「なんの……?」

私が悩んでいると、千夏がぽつり。

「イチャイチャ?」

「大体ラブ展開ですかね?」

麻美が真面目な顔で言う。

「いやいや、違うでしょ!
みんなの知らない一面を知って盛り上がる、的なやつ!」

山田が慌てて付け加える。

「とりあえずやってみよう!
はい、王様だーれだ!?」

みんなで割り箸を引く。

「私だ」

麻美がすっと掲げる。

「変なの言うなよ!」

山田が釘を刺す。麻美はすちゃっと眼鏡を押し上げて、宣言した。

「では──
2番の人は、自分史上いちばん可愛いポーズを披露。
5番の人がときめいたら成功。
だめなら五分正座。」

「初めから飛ばすなー!
2番と5番、誰?」

山田が声を上げる。私は手元を見る。……私じゃない。