向日葵は彩る君に恋をした

「じゃあ、まずは土台を用意。ワイヤーリングにヒムロスギを巻きつけて“緑の輪”を作るよ」

私と伊織くんが見本を作りながら説明する。弓弦くんはさすが手慣れていて、隣の山田に自然と教えている。

「それからグリーンを重ねる。
コニファーやユーカリを少しずつ足して、丸みとボリュームを出す」

私は千夏に、伊織くんは麻美に教えていく。

「次はアクセント。
赤い実のヒペリウム、松ぼっくり、カスミソウをワイヤーで固定。
最後にポインセチアの赤い葉をワイヤーで留めて、リボンを結んだら完成だよ」

説明が終わると、三人が一斉に声を上げた。

「すげえー!オシャレ!」

山田が感嘆し、

「九条様直々に教えてもらえるなんて、もう最高!」

麻美が揺れながらメガネを押し上げ、

「可愛い!!」

千夏が楽しそうに笑う。

「こういうのも素敵ですね」

弓弦くんも嬉しそうにほほえむ。伊織くんと思わず顔を見合わせる。みんな喜んでくれて良かった。

「でも、さすがプロは違うなー」

「それは確かに」

「さすがです」

山田、千夏、麻美が頷く。
確かに──伊織くんのリースは完璧なバランスで、弓弦くんのリースも驚くほど綺麗に仕上がっていた。