向日葵は彩る君に恋をした

「なら俺たちが、庶民のクリスマスパーティーを教えてやろう!」

山田が楽しそうに笑う。その声を合図にしたように、料理が次々とテーブルへ並んでいく。シーザーサラダ、クリスマスチキン、パエリア、ピザ──さすが料理できる三人組、見事な品揃えだ。それを見た伊織くんと弓弦くんが、同時に息をのんだ。

「すごい……」

二人揃って圧倒されている。

「よし、乾杯しようぜ!」

私はグラスを配る。

「シュワシュワしてますね。これ、なんですか?」

弓弦くんがちょこんと座りながら、泡の立つ飲み物を見つめる。

「シャンメリーだよ。ノンアルコールだから大丈夫」

そう説明すると、山田が勢いよくグラスを掲げた。

「じゃあ、かんぱーい!」

みんなで乾杯し、食事が始まる。

「美味しい……」

弓弦くんが目をぱちぱちさせる。

「だろ?いっぱい食べろよ!」

山田が肩を組む。

「九条様、私が作りました。パエリアです。
貴方の血と肉になりますように」

麻美が真顔で差し出す。

「こわいって、麻美」

「ほんとやばい信者だよ」

私と千夏が同時に突っ込む。伊織くんは苦笑しながら、そのパエリアを受け取った。