向日葵は彩る君に恋をした

ピンポーン、とインターホンが鳴った。

「お、お邪魔します。
お招きありがとうございます。これ……よかったら、フルーツゼリーです」

弓弦くんは緊張した顔で、そっと紙袋を差し出した。

「わあ、ありがとう!入って」

私がそういって招き入れた瞬間──

「お!君が伊織のライバルの弓弦か〜?」
山田が馴れ馴れしく声をかける。

「九条様のライバル!?
な、美少年!!」

麻美が食いつき、

「ほらほら、寛いで!私の家じゃないけど!」

千夏が楽しそうに笑う。三人の勢いに圧倒されつつも、弓弦くんはそわそわと中へ入った。

「クリスマスパーティー……僕、初めてです」

その言葉に、伊織くんも小さく頷く。

「だよな」

二人の“初めて同士”が並んでいるのを見て、なんだか胸があたたかくなる。別世界の人たち──そう思っていた二人が、こうして同じ場所で、同じイベントを楽しもうとしているのは何だかほっこりする。