向日葵は彩る君に恋をした

「ありがとうございます!」

ぱあっと顔を明るくして弓弦くんが言う。

「葵さん! 貴女のおかげです!
この先も僕に花を提供してもらえますか!?」

勢いよく私の手を取る。すると――

「ダメに決まってるだろ。
葵は俺のだ」

伊織くんがすっと手を引き離した。

「あー、そういうね」

弓弦くんは意味深に微笑む。その目は、どこか挑むように輝いていた。

「でも……僕、負けませんから。
葵さんの花を僕も一番輝かせられるように頑張ります!」

その言葉に、伊織くんの顔がわかりやすく歪む。

「頑張らなくていい」

「えー」

二人のやり取りに、思わず笑みがこぼれた。ダリアが力強く咲いている。弓弦くんにもう迷いはない。