向日葵は彩る君に恋をした

「貴女があの向日葵を処理したんですよね?
花誉展、僕も見ました。素晴らしかった。
あんなに繊細で優美で優しい手つき……前よりも輝きが増していた。
しかも最年少で審査員特別賞なんて、凄すぎます」

「そ、そうですね……」

浅葱くんは真剣そのものの表情で続けた。

「日向さん。僕は伊織くんみたいになりたいんです。
そのためには、貴女が必要だと思うんです」

……んん?大真面目になに言ってんの、この人。

「いやいや、そんなわけないですよ」

「しばらく僕にも花の提供をしてもらえませんか?」

「それは、かまいませんが」

バイト代も出るし、断る理由はない。すると浅葱くんは、さらに一歩踏み込んできた。

「あと、伊織くんの身長、体重、好きな食べ物、嫌いな食べ物……
全部教えてください」

「え?」

「伊織くんを研究すれば、彼に近づける。
そう思うんです」

……いや、方向性……違う気がする。