向日葵は彩る君に恋をした

「では、お二人で仲良くね」

「はい、お母様」

そう言って、浅葱くんの母が部屋を出ていく。扉が閉まると、部屋に二人きりになった。

「花を見せていただいてもいいですか?」

「もちろんです」

持ってきたダリアをそっと並べる。光の当たり方で花弁が柔らかく輝く。浅葱くんはその花を見た瞬間、わずかに目を見開いた。驚いたように、こちらへ視線を向ける。

「貴女が……これを?」

「はい。大丈夫……でしょうか?」

胸が少しだけざわつく。評価されるのは慣れていない。

「はい、とても丁寧です」

浅葱くんは静かに微笑んだ。その笑みは、年齢よりずっと落ち着いている。

「さっそく生けさせていただいてもいいですか?」

「はい」

「よければ、そちらで見学していってください」

促されて、椅子に腰掛ける。浅葱くんはダリアを手に取り、花の向きや重心を確かめるように指先でそっと触れた。