「なんで……黙ってた?」
私の手を引いて歩いていた伊織くんが、しばらくしてピタリと立ち止まった。振り返る横顔は、少し怒っていて、少し不安そうで──胸がきゅっとなる。
「ごめん。
私、花が好きだから……いずれ花に携わる仕事がしたいってずっと思ってたの。
でも、今は少し違う」
ゆっくり言葉を紡ぐ。
「伊織くんと出会って、
伊織くんの手によって咲く生花を見たら……
私は“伊織くんの花を提供する人”になりたいって思ったの」
伊織くんの目が、わずかに揺れる。
「だから、私……花材師を目指す。
伊織くんの隣を堂々と歩けるように。
一番近くで応援できるように」
そう言った瞬間──ぐいっと手を引かれて、抱きしめられた。
「そんなの……嬉しすぎるだろ」
耳元で囁かれた声に、心臓が跳ねる。
「俺も葵にそばにいてほしい。
葵が好きだ。この先も絶対」
「それ言い切れるの?」
思わず笑ってしまう。だって、あまりにも真っ直ぐだから。
「俺はしつこい男なんだよ。
かなり根に持つタイプ」
「それこわいなー」
自然と笑みがこぼれる。
私の手を引いて歩いていた伊織くんが、しばらくしてピタリと立ち止まった。振り返る横顔は、少し怒っていて、少し不安そうで──胸がきゅっとなる。
「ごめん。
私、花が好きだから……いずれ花に携わる仕事がしたいってずっと思ってたの。
でも、今は少し違う」
ゆっくり言葉を紡ぐ。
「伊織くんと出会って、
伊織くんの手によって咲く生花を見たら……
私は“伊織くんの花を提供する人”になりたいって思ったの」
伊織くんの目が、わずかに揺れる。
「だから、私……花材師を目指す。
伊織くんの隣を堂々と歩けるように。
一番近くで応援できるように」
そう言った瞬間──ぐいっと手を引かれて、抱きしめられた。
「そんなの……嬉しすぎるだろ」
耳元で囁かれた声に、心臓が跳ねる。
「俺も葵にそばにいてほしい。
葵が好きだ。この先も絶対」
「それ言い切れるの?」
思わず笑ってしまう。だって、あまりにも真っ直ぐだから。
「俺はしつこい男なんだよ。
かなり根に持つタイプ」
「それこわいなー」
自然と笑みがこぼれる。



