向日葵は彩る君に恋をした

「葵さん、よく来てくれたね。
覚悟が決まったのかな?」

真斗さんはまっすぐこちらを見つめる。その視線は威厳があって、自然と背筋が伸びた。

「はい。
私、花が好きです。だから花に携わる仕事がしたいと思っていました。
だけど今は──伊織くんの隣に立ちたい。
私が処理した花を、伊織くんにいけてもらいたい。
おこがましいって思います。それでも……
私は彼の隣に堂々と並べる自分でありたいです」

思いの丈を、真っ直ぐに伝えた。真斗さんは静かに目を細め、短く頷く。

「……わかった。
なら、テストをさせてもらおうかな」

「テスト……ですか」

「うん。君の覚悟を確認させてもらう」

テスト──その言葉が胸に重く落ちる。これで落ちたら、私は彼の隣にいられないのだろうか。そんな不安が一瞬よぎる。

「こっちへ」

「はい」

案内される廊下を歩く。足音がやけに大きく響く。緊張で手のひらが少し汗ばんでいる。