向日葵は彩る君に恋をした

シャワーを浴びて着替え終える。さっきの伊織くん……やばかった。なんなの、あの落ち着いた感じと距離の近さ。思い出すだけで顔が熱い。髪をお団子にまとめる。少し恥ずかしい気持ちのまま伊織くんの元へ向かう。

「伊織くん……包帯かえよう。
あとドライヤーもするよ」

ソファからくるりとこちらを向く。

「ん、頼む」

「じゃあドライヤーするね」

「もう結構乾いてるかも」

そう言うけれど、毛先はまだ濡れている。私はドライヤーを当て、手ぐしで髪を整える。伊織くんは気持ちよさそうに目を閉じて、なんだか大型犬のお世話をしている気分になる。すると、スッと左手をつかまれた。

「なに?」

「交代」

そう言われて、伊織くんの膝の間に座らされる。…近い。緊張する。

「これ取っていいの?」

「あ、うん」

お団子を留めていた髪留めを外す。すると、伊織くんがドライヤーをそっと当ててくれる。風がふわりと髪を揺らす。距離が近いせいで、心臓が落ち着かない。