君と私の、6年目の答え合わせ  【番外編1 】

「はぁ、はぁ……っ、ここまで来れば、さすがに見つかんないだろ」
息を切らせながら、空が楽しそうに笑う。
私もつられて笑ってしまった。中学生になって、少し大人びた関係になったはずなのに、こうして走っていると、小学校の頃に4人で泥警をして走り回っていたあの日々と何も変わらない気がして、愛おしさが込み上げてくる。
ベンチに座って息を整えている間も、空は私の手を離そうとはしなかった。
それどころか、少しだけ指の力を強めて、私の目をごまかすことなく真っ直ぐに見つめてくる。
「学校じゃまだ上手く話せないし、真白たちにも冷やかされるけど……。俺、やっぱり結菜と付き合えて、めちゃくちゃ嬉しい」
「空……」
「今度は、あいつらに邪魔されないように、ちゃんと二人だけのデート、リベンジしような」
夕暮れ時の静かな公園。
中学生になった私たちの影が、地面に長く、そして今度はぴったりと重なり合って伸びていた。
その日の夜、4人のグループLINEには、真白から『初デートお疲れ様!の手繋ぎ写真(後ろ姿)』が送られてきて、また4人で大騒ぎすることになるのを、今の私たちはまだ知らなかった。