君と私の、6年目の答え合わせ  【番外編1 】

「雷から『初デート応援隊、現在10メートルの距離をキープ中』だって。まじであいつら……」
4人でいるのはいつだって楽しいけれど、今日だけは「二人きりの初デート」なのだ。
空は少し悪戯っぽく笑うと、私の耳元に顔を近づけて、小さく囁いた。
「結菜、俺にしっかりついてきて」
「えっ?」
次の瞬間、空が私の右手をぎゅっと握りしめた。
大きくて、少しゴツゴツした、だけど私の冷たい手を包み込んでくれる温かい手。
「走るぞ!」
空の合図と同時に、私たちは駅前の人混みの中を駆け出した。
「あ! ちょっと二人とも走った! 待ちなさいよー!」
後ろから真白の焦った声が聞こえたけれど、空は振り返ることもなく、私の手を引いてどんどん進んでいく。
映画館のロビーをすり抜けて、お気に入りの雑貨屋の角を曲がって、私たちは4人の秘密の隠れ家だった裏路地の小さな公園へと滑り込んだ。