君と私の、6年目の答え合わせ  【番外編1 】

「結菜、こっち」
付き合って初めての土曜日。
いつも登下校で歩いている通学路ではなく、駅前の噴水広場で待ち合わせた空は、中学校の制服ではなくて、見慣れない私服姿だった。
シンプルな白のTシャツに、薄手のデニムジャケット。
いつもより少し大人っぽく見える空の姿に、私の心臓は朝からずっとうるさい音を立て続けている。
「ごめん、待った……?」
私の声に、スマホを見ていた空がパッと顔を上げた。
私の私服姿を上から下までじっと見つめると、空の耳のあたりが瞬時に赤くなっていく。
「……ううん、全然。結菜、その服、すごく似合ってる」
「ありがと……空も、すごくかっこいいよ」
お互いに照れくさくて、数センチの距離を保ったまま、駅前のショッピングモールへと歩き出す。
手、繋ぎたいな。
でも、恥ずかしいな。
そんなことを考えてモジモジしていた、その時だった。