春のその先で、君と。



あのときの私は。


まさか一年後。


湊くんと恋人になって。


また同じ場所に来るなんて思ってもいなかった。


席に着く。


そして。


隣を見る。


そこには、湊くんがいる。


去年とは違う。


でも。


この場所に感じる懐かしさは変わらない。


私はその懐かしさを感じながら。


湊くんの隣にいられる幸せを、そっと噛みしめた。



「勉強、しよっか。」



私が小さく言う。


湊くんは、少し笑って。



「そうだね。」



そう答えた。


テストまで、あと二週間。


恋人と過ごす、少しだけ特別な勉強時間が。


こうして始まった。