その瞬間。 ふと思った。 母さんに触れるのは、何年ぶりだろう。 そんなことを考えたら。 離れていた時間の長さが、急に胸に込み上げてきた。 それでも今は。 こうして同じ場所にいて、同じ時計を握っている。 それだけで、少しだけ。 あの頃に戻れたような気がした。