春のその先で、君と。




その瞬間。


ふと思った。


母さんに触れるのは、何年ぶりだろう。


そんなことを考えたら。


離れていた時間の長さが、急に胸に込み上げてきた。


それでも今は。


こうして同じ場所にいて、同じ時計を握っている。


それだけで、少しだけ。


あの頃に戻れたような気がした。