春のその先で、君と。




食卓には、色とりどりの料理が並んでいた。



「わぁ……! お母さん、ありがとう」



りのんが嬉しそうに笑う。



「どういたしまして。湊くんも、遠慮しないで食べてね」



「ありがとうございます。いただきます」



「いただきます!」



料理を口にすると、思わず声が漏れた。



「……おいしいです」



「あら、本当? よかった」



「お母さんのご飯、おいしいでしょ?」



りのんが嬉しそうに言う。



「うん。すごくおいしい」



「ふふ。りのんは昔からお母さんのご飯が大好きなのよ」



「ちょっと、お母さん!」



「だって本当でしょう?」



「……そうだけど」



頬を膨らませるりのんを見て、お母さんが笑う。



「この前もね、りのんが――」



「もう! その話はいいってば!」



「ふふふ」