約束は、千年の時を超えて

見知らぬ世界へ迷い込んだ。

空も、風も、人々の装いも、何もかもが私の知るものとは違っていた。

ここは、いったいどこなのだろう。

考えようとしても、心は空っぽだった。

胸を満たしているのは、ただ一つ。

かるを失った悲しみだけ。

私は力なくその場にしゃがみ込み、
大きな柱へ背を預ける。

「ここまで来ても……何も守れなかった」

そう呟いた、その時だった。

懐かしい香りがして、振り返る。

そこにいたのは、
かるによく似た面影を持つ一人の女性だった。

一瞬、時間が止まる。

私は思わず立ち上がり、
急いでその女性の肩に手を置いていた。

しかし女性は、怯えたようにこちらを見ている。

私は言葉を失った。

目の前にいるのは、かるによく似た女性。

だが、その瞳には、私を知る色はなかった。