浅野くんの裏の顔。

髪の毛よし、制服よし…っ!

全部完璧!準備オッケー!

「いってきまーす!」

行こう、入学式!

わたしは玄関のドアをガッと開けた。

ふぅ…、忘れ物はないかな。

友達できるかなぁと不安に思っていたら、声をかけられた。 

「うっわー、めっちゃ可愛い子いんじゃん」

ふぇっ?えっ、わたし!?

わたし、全然可愛い子じゃないです…とびっくりする。

「なー、ちょっと遊ばない?」

みると制服は同じだった。

聖あかなのかな。

「え、いや、その…っ」

これがナンパってやつ!?

初めてなので、戸惑ってしまう。

「ーおい、やめろよ」

ええっ?だれぇ?
振り返るとめちゃくちゃイケメンな男の子がいた。

「はぁ!?あ、あんたにはカンケーねーし…っ!」

「あ?」 

2人の会話にいちいちビクビクしてしまう。

だ、大丈夫かな…。

わたしのせいで大怪我とか…

ど、どうしようっ、止めなきゃ!でも…。

「やんのかてめぇ」

「ひっ!」

イケメンさんが挑むようにナンパ人を睨み尽くした。

「や、やりませんっ、ごめんなさぁぁ〜い!」

あ、あれれっ…。

ど、どっか行っちゃったっ。

でも良かった!!

イケメンさんにお礼言わなきゃ。

「あ、ありがとうございますっ」

ぺこっとおじきする。

「別に。これから気をつけろよ。」

ふふっ、優しい。

「はい!」

わたしはうんっと背伸びをして、校門をくぐった。