……奏多と二人きりの控え室。
あの日を思い出して、変に意識してしまう。
「かな——」
顔を上げると目の前に奏多がいた。
じぃっと。
いつもとは違う、綺麗に着飾った文乃を見惚れるように見つめ続ける。
「……メイク、したのか?」
「あ……プロのメイクさんにしてもらって……」
「服は」
「新しく買ってきて……」
……。
間が空いたまま。
奏多は文乃を黙って見つめていた。
「……お前、ここにいろよ」
「え!?そしたら聴けないよ!?」
「っそうだけど……」
何か言いたげだが、口に出しづらそうに目を泳がせる奏多。
「ほかのやつに!!!」と大声で叫び出したと思ったら、
次は小さい声で「……見られたくねぇ」と呟き、文乃は目を丸くした。
「も、もしかして変?」
不安そうに眉毛を下げる姿に奏多は顔を赤くしながら「逆だ!!」と正しく意味をわからせる。
「可愛いすぎんだよ!!」
急に褒められて、心臓が跳ねる。
「…………っあり、がとぅ……」
変な空気にどうしようと悩んでいると紡が帰ってきて、二人は控え室を後にした。
奏多のコンサート。
関係者席まで満員。
楽しみで胸を躍らせた。
あの日を思い出して、変に意識してしまう。
「かな——」
顔を上げると目の前に奏多がいた。
じぃっと。
いつもとは違う、綺麗に着飾った文乃を見惚れるように見つめ続ける。
「……メイク、したのか?」
「あ……プロのメイクさんにしてもらって……」
「服は」
「新しく買ってきて……」
……。
間が空いたまま。
奏多は文乃を黙って見つめていた。
「……お前、ここにいろよ」
「え!?そしたら聴けないよ!?」
「っそうだけど……」
何か言いたげだが、口に出しづらそうに目を泳がせる奏多。
「ほかのやつに!!!」と大声で叫び出したと思ったら、
次は小さい声で「……見られたくねぇ」と呟き、文乃は目を丸くした。
「も、もしかして変?」
不安そうに眉毛を下げる姿に奏多は顔を赤くしながら「逆だ!!」と正しく意味をわからせる。
「可愛いすぎんだよ!!」
急に褒められて、心臓が跳ねる。
「…………っあり、がとぅ……」
変な空気にどうしようと悩んでいると紡が帰ってきて、二人は控え室を後にした。
奏多のコンサート。
関係者席まで満員。
楽しみで胸を躍らせた。



