*
勉強会以来、五人は一緒に過ごすことが多くなった。
五人で食事をとることもあれば、談話室で各々やることをやりながら過ごすこともある。
紡と奏多は相変わらずの日々で、休暇が終わりに入ってきた太陽は雑誌や収録の都合でいない事も増えた。
蓮は前より仕事を外注するようにはなったようだが、未だ自分しかできない部分も多いようで部屋に籠っていることも多かった。
それでも、全く交流のなかった時を思えばこの現状はかなりの進歩。
二人と同様、文乃も仕事には追われていた。
中間考査を無事乗り越えた今、コンサートのためになんとしてでも締め切りを無事に終えなければと筆を走らせていた時、気づく。
「……コンサートって何着ていったらいいの?」
引きこもりの文乃はまともな服を持っていなかった。
ダラダラと汗をかき、『ヤバいぞ』と自覚が湧き上がる。
服なんてどうしたらいいかわからない。
実家では親に全部やってもらい、ステラではほぼ制服の文乃にとってファッション知識は文章のみ。
素人もいいところである。
「ど、どうしよう!?」
締め切りも今だけは頭の中から抜けてコンサート当日の服装に頭を悩ませた。
こういう時、誰に相談したら!?
——コンコン
文乃の心情を察するように彼女の部屋の扉が音を立てる。
「文乃ちゃん!デートしよー!」
この声は……!
救世主!と心の中で叫びながら扉を勢いよく開ける。
あまりの大歓迎に太陽は驚いて目を丸くした。
「た、太陽先輩……!」
「助けてくださいぃぃぃ……」
文乃の泣いて懇願する姿に「うん……?」と困惑する太陽の姿は、いつも相手を戸惑わせる側の彼にしてはなかなか見られないレアな表情だった。
勉強会以来、五人は一緒に過ごすことが多くなった。
五人で食事をとることもあれば、談話室で各々やることをやりながら過ごすこともある。
紡と奏多は相変わらずの日々で、休暇が終わりに入ってきた太陽は雑誌や収録の都合でいない事も増えた。
蓮は前より仕事を外注するようにはなったようだが、未だ自分しかできない部分も多いようで部屋に籠っていることも多かった。
それでも、全く交流のなかった時を思えばこの現状はかなりの進歩。
二人と同様、文乃も仕事には追われていた。
中間考査を無事乗り越えた今、コンサートのためになんとしてでも締め切りを無事に終えなければと筆を走らせていた時、気づく。
「……コンサートって何着ていったらいいの?」
引きこもりの文乃はまともな服を持っていなかった。
ダラダラと汗をかき、『ヤバいぞ』と自覚が湧き上がる。
服なんてどうしたらいいかわからない。
実家では親に全部やってもらい、ステラではほぼ制服の文乃にとってファッション知識は文章のみ。
素人もいいところである。
「ど、どうしよう!?」
締め切りも今だけは頭の中から抜けてコンサート当日の服装に頭を悩ませた。
こういう時、誰に相談したら!?
——コンコン
文乃の心情を察するように彼女の部屋の扉が音を立てる。
「文乃ちゃん!デートしよー!」
この声は……!
救世主!と心の中で叫びながら扉を勢いよく開ける。
あまりの大歓迎に太陽は驚いて目を丸くした。
「た、太陽先輩……!」
「助けてくださいぃぃぃ……」
文乃の泣いて懇願する姿に「うん……?」と困惑する太陽の姿は、いつも相手を戸惑わせる側の彼にしてはなかなか見られないレアな表情だった。



