ルーチェに恋をして



スイッチが入ってしまえば意外と作業は進んだ。
やっぱり気分転換に談話室を選んだことが功を奏したのかスラスラと手が進む。
何時間経っただろうか?
集中してかなり書き進めたからか眠たくなってきた。

「……」
キーボードから手を離し、休憩に目を閉じると体がゆらゆらと揺れてしまう。
部屋に戻って……めんどくさい……眠い。
そういえば奏多は膝を枕にしていた。

とにかく眠い気持ちで最近学んだ友達との接し方を活用しようと文乃は隣に座る紡の膝に転がり込んだ。

「っ……は?!文乃何を!?……」
「……すぅ……すぅ……」
「……寝たのか?……」

文乃は紡の膝枕で寝てしまった。
紡は瞼を閉じてメガネを外す。

「……っ……奏多が変なこと教えるから……」


紡は文乃の柔らかく綺麗な髪にそっと触れた。

……自分の膝の上で文乃が寝ている。
不思議と嫌な気持ちはしなかった。