*
文乃と話を終えて部屋を出る。
初めて会った時の様子からなんとなく予想はついていた。
細めな体、オドオドとした挙動、人を恐れるような表情。
見るからに体力系ではない。
ならば文系。
あの人を恐れるような姿を見るに、僕のような人に対して何かを仕上げるような仕事や大勢に対して魅せる才能ではないだろう。
ステラに同じ才能は存在しない。
僕の知ってる限り、服飾・音楽・芸能・ネット関係はありえない。
ありえるなら——
憶測だった。
だが当たっていた。
まさか彼女が本当に橘冬樹だなんて。
「僕は幸運だな」
お陰で自分の実家や才能をもっと売り出す足掛かりを得た。
小さいものでもコツコツと、重ねていけばいつか大きなものになる。
ふとスマホの光に目をやると文乃からのメッセージ。
それは彼女みたいに愛らしいスタンプだった。
「……ふっ」
口元が自然とゆるむ。
ハッとしてすぐに直すが文乃の挙動を思い出してまた笑ってしまうのだった。
文乃と話を終えて部屋を出る。
初めて会った時の様子からなんとなく予想はついていた。
細めな体、オドオドとした挙動、人を恐れるような表情。
見るからに体力系ではない。
ならば文系。
あの人を恐れるような姿を見るに、僕のような人に対して何かを仕上げるような仕事や大勢に対して魅せる才能ではないだろう。
ステラに同じ才能は存在しない。
僕の知ってる限り、服飾・音楽・芸能・ネット関係はありえない。
ありえるなら——
憶測だった。
だが当たっていた。
まさか彼女が本当に橘冬樹だなんて。
「僕は幸運だな」
お陰で自分の実家や才能をもっと売り出す足掛かりを得た。
小さいものでもコツコツと、重ねていけばいつか大きなものになる。
ふとスマホの光に目をやると文乃からのメッセージ。
それは彼女みたいに愛らしいスタンプだった。
「……ふっ」
口元が自然とゆるむ。
ハッとしてすぐに直すが文乃の挙動を思い出してまた笑ってしまうのだった。



