本名も、年齢も、顔も、俺は何も掴めないまま 当然で当たり前 俺は信用を失った 通報寸前 あの時、俺を地獄から救い上げたのは、 他でもない先代総長――陽影だった。 『お前の技術は、こんなくだらない犯罪のためにあるんじゃない』 踏みにじられたと思っていた俺の覚悟は、最初から見透かされていた。 完敗だ。 この男には勝てない