『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

その瞬間、零くんは引き寄せていた私の肩から手を離し、今度は私の顎をクイッと強引に持ち上げた。

「……親父がいなくなって、ホッとした?」

「あったり前だよ! 零くんがお父さんの前であんなこと言うなんて、心臓止まるかと思った……!」

「ふーん。じゃあ、もっと心臓止めさせてあげる」

零くんは顔色ひとつ変えず、じりじりと顔を近づけてくる。

熱い吐息が触れる距離。

その瞳にはやっぱり照れなんて1ミリもなくて、ただただ私を支配しようとする強い光だけがあった。

「親父の前でも言っただろ? お前は俺の女。……だから、家の中でも外でも、俺以外の男を見るな。分かった?」