『隠れモテ美少女と俺様王子の365日同居生活。〜学校一の俺様王子は、裏でモテすぎてるらしい私を絶対に離さない〜』

玄関での心臓が止まりそうな壁ドンから、数時間が経った。

リビングのソファーにガチガチになって座る私の前に、零くんのお父さんが仕事から帰宅した。

私をこの家に温かく迎え入れてくれた、とても優しそうな大人の男性だ。

「結愛ちゃん、遠くからよく来てくれたね。

これから1年間、我が家だと思ってゆっくり過ごしてね」

「は、はい! よろしくお願いします……!」

私が緊張で声を震わせていると、隣に座った零くんが、ふっと鼻で笑った。

「父さん。こいつ、さっきから緊張しすぎてロボットみたいになってるから。

これからは俺が毎日、部屋でたっぷり『教育』してやるよ」

(え……っ!? きょ、教育……っ!?)

お父さんの前なのに、学校での完璧な王子様スマイルはどこへやら。

零くんはいつものぶっきらぼうで強引な「オレ様」口調のままだ。